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「火垂るの墓」

先日、40代の女性の患者さんと話していて毎日仕事と家事、子育て、子ども達の送迎やらに追われ、自分の事は後回し。誰も代わってくれる人はなく、くたくたで(T-T)やっと、やっと、自分の歯の治療に通う事ができるようになった。

家に帰ればキーっとなって旦那さんや子ども達に当たってしまう事もあり自己嫌悪になると話してくれました。そんな時に、手に取る本が「火垂るの墓」だそうです。
手に取るだけで我にかえり、自分も私の大切な家族も生きている。衣食住満ちた生活ができている。
なんて、本当にありがたいんだろう。足るを知る。贅沢言っていられない!と、気持ちが改まり我にかえると話してくれました。

目まぐるしくせわしい現代、皆いろんな事を抱えて生活していらっしゃると思います。主人公の二人が生きた時代が歴史上実際にあったと、頭の片隅においておくだけでも、家族や周りの人に優しくできたり、目の前に起こるいろんな事柄に対して今までとは違った物の見方、感謝の気持ちをもって接していけるのではないでしょうか。

「火垂るの墓」院長先生にお願いして、院内書籍として用意したいと思います。